予防歯科
予防歯科とは?
今まで歯医者は、痛くなったら行くものでした。
しかし、むし歯になると歯の一部を失います。
歯周病で溶けた骨は元には戻りません。
歯を失わないためには、やはり、予防していくことが重要です。歯科医院として予防のお手伝いをすること、それが予防歯科です。
具体的に篠崎歯科(松山)がお手伝いさせていただくことは、歯ブラシ指導とメンテナンスになります。
お子様のための予防歯科
歯ブラシ指導
位相差顕微鏡で見た細菌
毎日の磨き方次第で
歯の状態に違いが出ます。
むし歯の治療をした人は、ほとんどの人がこう思います。
「今日から歯ブラシ頑張ろう!」
でもちょっと待ってください。
今までと同じ磨き方で時間だけ長くしても、歯ブラシの充分な効果は得られません。
それどころか、1週間もすれば元の磨き方に戻っている人がほとんどです。
予防効果を上げるには、歯科衛生士による歯ブラシ指導を受け、あなたのお口にあった磨き方を身につけるのが最も近道です。
自己流で磨いた3分と、歯ブラシ指導後の3分では予防効果が違います。
毎日の積み重ねですから、10年たてば恐ろしいほどの違いが出てきます。
また、むし歯や歯周病の原因を、実際に位相差顕微鏡を使って見ていただき、それらの病気についてよく理解していただきます。
メンテナンス
80歳で20本の歯があると、
とても幸せな生活を送ることができます。
今の日本では、80歳で残っている歯は5本ぐらいです。
北欧の国(フィンランド、スウェーデン)では、80歳で平均20本以上の歯が残っています。
どうしてこんなに差が出てしまったのでしょうか?
その答えは・・・
「虫歯になってから歯医者に行った」か
「虫歯にならないように歯医者に行った」
かの違いです。
同じ歯医者に通うなら、皆さんどちらがいいですか?
メンテナンスでは、今のお口の中の状態を維持していくために、3か月に1度来院して頂き、検診とクリーニングをやっていきます。
フィンランドでは、メンテナンス受診率は大人で80パーセント子供で100パーセント、アメリカでも70パーセントと、高い受診率です。
それに対し日本は、驚くことに、たった5パーセントのメンテナンス受診率です。
これでは、虫歯や歯周病が悪化するのは当然と言えます。
また、歯周病はお口の中の問題だけではありません。
歯周病原因菌は心臓血管疾患(狭心症や心筋梗塞),脳血管疾患、菌血症、低体重児出産、糖尿病を引き起こす原因の一つであることが解っています。
メンテナンスで歯周病を止めることは、全身疾患の予防にもつながります。
予防治療の内容
ここでは予防治療の代表的なメニューを紹介します。
歯石取り
食事の際の食べかすが溜まるとやがてプラーク(歯垢)となり、それが固まることで歯石となります。
歯石は細菌にとって絶好の住み家となり、歯周病を引き起こす原因となります。しかし歯に強固にへばりついているため、家庭におけるブラッシングで落としきることは不可能です。
歯科医院では専門の器具を用いてこれらを丁寧に除去していきます。
PMTC
P rofessional(プロフェショナル)
専門家による
M echanical(メカニカル)
機械をもちいた
T ooth(トゥース)
歯の
C leaning(クリーニング)
清掃
のことで、
プロの歯科衛生士による器械を使った歯の清掃です。
歯科医院で専用の器材を使い、通常では困難である部位も含め歯の表面を徹底的にクリーニングする方法です。
ご自分では磨くことのできない歯と歯の間・歯と歯ぐきの境い目・ブリッジの底の清掃や茶渋・タバコのヤニなどの強固な着色の除去をして、虫歯と歯周病の予防に大きな効果を発揮します。
また歯の表面が滑らかになり凹凸を減らせるのでプラークや歯石がくっつきにくくなるという効果も得られます。
ブラッシング指導
予防の観点から何と言っても一番大事なのは、歯ブラシです。
あなたのお口に合わせた歯ブラシのやり方を歯科衛生士が指導させていただきます。
歯ブラシの選び方に始まり、歯間ブラシや、フロスの使い方まで、家庭でのお手入れが出来るようになるまで責任を持ってお教えします。
シーラント
シーラントとは、生え始めの永久歯の溝を薄いプラスチックでコーティングしてふさぎ、大人になるまでの間に歯を虫歯から守ることを目的に行います。
フッ素塗布
フッ素を歯の表面に塗布すると再石灰化が促進されてむし歯になるリスクを低くすることができます。
フッ素配合の歯磨き粉も市販されていますがその効果は充分ではありません。歯科医院で行う高濃度フッ素塗布なら高い効果を期待できます。
一度の塗布で終わりにするのではなく、定期的にフッ素塗布をしていくとその効果がより高まります。
全身にひろがる歯周病菌!!
歯周病は全身疾患や全身の状態に影響を及ぼすことが明らかになり、
全身の健康を守るためにもお口の健康が重要です。
歯周病菌によって深い歯周ポケットが形成されるようになると、歯周ポケットから生体内に侵入した細菌が、歯肉の血管を通じて血液に流れ込み、これが全身の組織や臓器に何らかの影響を与えると考えられています。近年、さまざまな研究結果から、歯周病が多くの疾患に影響を及ぼし、その発症や進行のリスク因子になることが明らかにされています。
予防歯科が全身疾患の予防につながります!